知っトク!金庫のトラブル解決法と防止策
いつ起こるかわからない金庫のトラブル。
ですが、実はご自身で解決できるケースというのも数多く存在しています。
また、普段からの管理に気をつけるだけでも、トラブルの発生を防止できます。
ここでは、カチャット金庫が金庫トラブルの解決法と防止策などについてご紹介。
もしもこの方法で解決まで至らなかった場合には、当社までぜひご相談ください。
金庫のトラブル事例
トラブル1 鍵がクルクル空回りするだけで金庫が開かない!?
ダイヤル式と鍵穴式の金庫。
ダイヤル番号は間違っていないのに、どんなに鍵を回しても開いてくれない……
トラブル状況
ダイヤル番号が正しく、鍵も間違っていないのに開かないというのは金庫側の問題である可能性が高いです。
今回のケースであれば、鍵穴を固定するネジが扉内部で外れてしまっていることが予想されます。
金庫の側面(丁番側)を床側に倒し、天井側の面をハンマーやトンカチで軽く叩くと開錠できる場合があります。
今回のようなケースの際には一度お試しください。
ただし、あまり強く叩きすぎると傷が付いたり故障が悪化する原因となったりするので、効果が出ない場合は専門業者への依頼をお薦め致します。
トラブル2 急に金庫の扉が開かなくなった!?
いつも通りに金庫の扉を開けようとしたら、なぜか今日に限って開かない……
ダイヤルは合わせたままにしているのに、どうして?
トラブル状況
手間を省くために、ダイヤルを常に合わせたまま鍵のみで金庫の開閉を行っている場合によく見られるケースです。
ガムテープなどでダイヤルを固定していても、ちょっとした衝撃などで目盛りがずれてしまうと、こうしたトラブルにつながります。
ダイヤルを正しい番号に合わせることで通常どおり開閉が行えます。
ただし、ダイヤル番号の控えなどを紛失していると、解錠を行うことができないので注意が必要です。
そのため、基本的に、金庫は普段からダイヤル番号を合わせて開閉するよう心がけましょう。
ダイヤル番号の控えは多めに用意
ダイヤル番号の控えは紛失を見越し複数コピーしておくようにしましょう。
また、ダイヤル式のように左右への回転が面倒だと感じるのであれば、テンキー式(ボタン式)やマグネットキー式、カード式などへの買い替えも検討してみてください。
トラブル3 鍵も番号も合っているのになぜか金庫が開かない!?
大切な書類が収められている金庫。
鍵もしっかり回るし、ダイヤル番号も間違っていないのに、なぜか開閉ができなくなってしまった……
昨日までは普通に開いていたのに…
トラブル状況
トラブル1のケースと似ていますが、今回は金庫の中に問題がありそうです。
たとえば、金庫の枠と扉の間に庫内の収容物が挟み込まれてしまうと、扉に遊びがなくなり開かなくなってしまうケースが考えられます。
マイナスドライバーなど、平たくて硬い物を金庫の枠と扉の間に挿入させて軽くこじ開けてみてください。
もしこの方法で開かない場合は、専門業者へ依頼することをおすすめいたします。
金庫の中身は余裕を持って
金庫内はある程度余裕を持たせることが大切です。
書類などは詰め込みすぎないように注意しましょう。
もしも大量の物を入れなくてはいけない場合や、現在使用している金庫内に余裕が無くなってきたときは、それに応じて容量の大きな物へ買い替えを検討しましょう。
トラブル4 鍵の紛失で金庫が開閉できない……
金庫の鍵をなくしてしまったせいで金庫が開けられなくなってしまった……
スペアキーも一本もないし、どうすれば良いだろう……
トラブル状況
金庫にはほとんどの場合、専用の鍵が付属しています。
しかし、この鍵をひょんなことから紛失してしまった場合、ダイヤルだけでは金庫の解錠は当然ながらできません。
残念ながら、鍵を紛失してしまった場合一般の方に金庫を解錠することはできません。
無理にこじ開けようとせず、専門業者へ依頼することをおすすめいたします。
また、こうした際に備えて、必ず予備の鍵(スペアキー)を作っておくようにしましょう。
トラブル5 テンキー式(プッシュボタン式)の金庫が開かなくなった
テンキー式(プッシュボタン式)の金庫を使っているが、ある日突然開かなくなった。
番号も鍵も合っているし、物も詰めすぎていないのにどうして?
トラブル状況
テンキー式(プッシュボタン式)の金庫には電池が入っています。
この電池が消耗してしまうと、番号合わせが行えなくなり、金庫が開閉できなくなります。
開かなくなる直前にテンキーを押したときに鳴る”ピー”という音が小さくなっていた場合や、いつもとは音の鳴り方が違っていたときは、この原因が考えられます。
多くの場合、電池の交換を行えば通常どおり開閉を行うことができます。
ただし、音も鳴るし電池交換もしたのに開かない、という場合には故障などの原因も考えられますので、当社までご連絡ください。
年に一度は点検を
使用する頻度によっても異なりますが、電池を利用する金庫の場合には、年に一度を目安として点検を行いましょう。
この際、前述したように音が小さいなどの問題が起こるようなら、電池交換を早めにするよう心がけてください。
購入・買い替えの際に知っておきたい
金庫の性能と基礎知識
金庫の購入・買い替えを行う際には、金庫に対しての知識が必要となります。
それぞれの性能や役割について知り、用途にマッチした金庫を選びましょう。
また、当社では金庫の購入・買い替え相談も承っております。ぜひお気軽にご相談ください。
用途に合わせた金庫の選び方について
金庫には大きく分けて「耐火」と「防盗」の2種類のタイプがあります。
それぞれに役割が異なりますので、用途に合わせて適切なほうを選ぶようにしましょう。
金庫の保管に適していない物とは
金庫は大切な物を保管する場所ではありますが、物によっては保管が不適切な場合もあります。
たとえば、絵画や掛け軸といった美術品や、漆器、塗物、骨董品、装飾品(金箔などの)に関しては、庫内が密閉されるためオススメできません。
場合によっては、変形や剥離などが起こる場合もあり、その物の価値を下げてしまう可能性があります。
特に、長期的な保管をするのは避けるべきでしょう。
金庫の寿命について
耐火金庫シール | 金庫は非常に頑丈な造りとなっているため、簡単に壊れることはありません。 しかし、耐火性に関して言えば寿命があることを覚えておきましょう。 これは耐火材に含まれている水分が経年によって気化するのが原因です。 製造後20年を過ぎると、耐火性能が急激に低下しますので、早急に買い替えについて検討しましょう。 金庫には「耐火金庫シール」「防盗金庫シール」というものが張られており、ここで製造年月日を調べることができます。 ある程度時間の経った金庫は、確認をしておくようにしてください。 |
防盗金庫シール | |
金庫の盗難対策について
防盗性が高い金庫であっても、所有者の方がしっかりと盗難対策を行っていなければそのリスクは高まってしまいます。
金庫は常日頃から盗難対策を心がけておきましょう。
とにかく時間をかけさせる工夫を
金庫を盗難する犯罪者の目線で考えると、盗みづらい金庫はそれだけでやっかいなもの。
では、どのような金庫が盗みづらいのかと言うと、とにかく「時間と手間がかかる」ものです。
金庫の開錠・持ち去りに時間がかかってしまうのはリスクが高いため、多くの場合未遂に終わります。
そのため、以下のような対策が非常に有効となります。
- Point1金庫はしっかり固定しましょう
- がっちりと固定された金庫はそのまま持ち去ることが困難です。金庫ごと持ち去るという手口が特に最近多いので、動かない物でしっかり固定しておくのは非常に効果的です。
- Point2毎日の確実な施錠を心がけましょう
- 基本ではありますが、何よりも大切なポイントが施錠です。手間を省こうとダイヤルを固定していては、金庫の持つ本来の防盗性能が発揮できません。常に施錠は忘れずに、確実に行いましょう。
- Point3鍵やダイヤル番号を適切に管理しましょう
- 引き出しなど、誰もが簡単に見つけられるようなところには鍵とダイヤル番号を保管しないようにしましょう。できれば、定期的に隠し場所を変えるなどの工夫もあると良いですね。
- Point4管理システムとの併用も効果的
- 防犯装置や監視カメラは犯罪抑止に役立ち、セキュリティーも向上します。金庫の安全性と同時に、建物全体の安全についても配慮するようにしましょう。